江戸崎の雛まつりとは
毎年、2月の上旬からえどさき笑遊館をメイン会場に「江戸崎の雛まつり」が江戸崎商店街や 大日苑などで開催されていたイベントです。
展示されていた「吊るし雛」は、「江戸崎つるし雛の会」による作品で、全て手作りのオリジナルです。
えどさき笑遊館
電話: 029(892)2117
開館時間 AM9:00 〜 PM5:00【月曜定休】
〒300-0504 茨城県稲敷市江戸崎甲2711
毎年、2月の上旬からえどさき笑遊館をメイン会場に「江戸崎の雛まつり」が江戸崎商店街や 大日苑などで開催されていたイベントです。
展示されていた「吊るし雛」は、「江戸崎つるし雛の会」による作品で、全て手作りのオリジナルです。
雛のつるし飾りとは、桃の節句の雛壇の両側に、はぎれで作ったぬいぐるみをつるす風習で、全国で
も珍しく、「伊豆の稲取地方」「九州の柳川地区」「山形の酒田地区」などが有名で、江戸時代から伝え
られてきたとされています。
日本の伝統手芸で、お裁縫好きな女性の手で親から子、子から孫へと受け継がれて来た「お細工物」
を、つるし飾りにしたものです。初節句にも親類縁者が手作りして贈ったとされています。
今でもその美しさに惹かれ、一つ一つに女の子の健やかな成長と幸せな一生を願い、ていねいに作りま
した。「桃飾り」とも呼ばれる百を超える飾りには、それぞれの謂れ(いわれ)や言い伝えがあります。
【桃】 桃の実には霊力があると され邪気・悪霊を退治し 延命長寿を祈る。 女の子の厄払い |
【さる(猿っ子)】 厄が去る(さる)猿っ子 の伝承は全国各地にある | 【かえる】 無事に家に帰れます ように。 |
【三角】 香袋又は薬袋(お香は 貴重品で、薬でもあり ました。) |
【うさぎ】 赤い目のウサギは呪力が あるとされ神様の使いと もいわれます。 |
【這い子人形】 這えば縦、立てば歩めの 親心 子の健やかな成長を 願う。 |
【巾着】 お金に不自由しないよう に。 |
【とうがらし】 虫除けの効能がある ことから、娘に虫が つかないように。 |
【ふくろう】 呪力があるとされ「福」 や「不苦労」(フクロ ウ)にかけて。 |
【柿】 滋養があり長寿の木。 厄払いの効があると されている。 |
【鳩】 神の使いといわれる。 ハトはむせないとも 言われ、お乳がよく 飲めるように。 |
【金目鯛】 昔から「縁起物」 として伝えられる 金目鯛。 |
【亀】 「鶴」や「亀」は、 「縁起物」として 吊るされます。 |
【梅の木】 花の様に美しくなる ように。「梅の花」は 清純の象徴で、蕾は固 く節操の正しさを表し ています。 |
【蝉】 蝉がよく鳴くことか ら、「泣く子は育つ」 にかけて |
【はまぐり】 二枚貝は貞操の 象徴です。 |
鶴・亀・鯛・鯉などの縁起物や、花のように美しくなるように、梅や花などの季節の花々などが 吊るされています。(数や吊るす物は地方によって異なるようです。)
■資料作成:稲敷市江戸崎地区商工会女性部