豆まき巡り
節分の日の江戸崎の豆まきの風習とは?

 2月3日は節分の日ですが、江戸崎商店街周辺ではちょっと変わった風習『豆まき巡り』があります。

 江戸崎商店街周辺では、夕方になると、各家庭での豆まきをし、さらに近所の寺社(鹿島神社~金比羅堂~不動院)を巡って豆まきをし、最後に「水ようかん」を買って食べる風習が続いております。

 江戸崎まちなかでは、通年あたりまえのように行われているこの「豆まき」の風習も、他の地域の方々にはとても珍しい風習に見えるようです。

それでは、「江戸崎の豆まきの風習はどのようなものなのでしょうか???

えどさきまちなかの豆まき巡りのルーツは・・・

豆まき巡りのルーツについて、まちなかの主な寺社の関係者に訪ねたところ、その由来は不明。 節分の豆まき自体は奈良時代から続く風習らしいとのこと。江戸崎まちなかの各々の寺社に豆をまいてまわるの風習は、 昭和初期ごろから続いているようです。

まちなかの方々が自宅で豆まきを行なった後、そのまま「福豆」を持って近所の寺社にお参りに行ったことが発祥ではと言われています。

 ご利益としては、例えば、不動院では不動明王の家内安全,大黒様の商売繁盛,石神様の子宝成就等、 瑞祥院、鹿島神社に於いては、家内安全と無病息災などがあるようです。

豆まき巡りの特徴について

えどさきまちなかは、商店街が中心となっているために「商売繁盛」を祈願して節分の豆まきを行う家 も多く、まずはお店や倉庫、家の中にて豆まきを行い、マスに福豆を入れてまちなかに繰り出します。

 ご神社に着くと、参堂から本堂に向かって豆を投げつけます。「福はうち、鬼はそと」を大きな声で2回 ずつ、そして最後に「福はうち」でしめるやり方が多いようです。

不動院のように、本堂内では護摩を焚いてご祈祷をしていると住職がうしろから豆をぶつけられてしまうこともあるとか。

豆まき巡りのあとは・・・

えどさきまちなかは、豆まき巡りのほかにもうひとつ「節分」の独特な習慣があります。 それは、豆まき巡りが終わった後にまちなかのお菓子屋さんにて「水ようかん」を買って帰り、家で 食べるというものです。

 これには諸説あるようですが聞いた話をまとめてみると、昭和初期に稲波干拓の入植者の方々が北陸出身 が多く、地元の風習を持ち込まれたという話です。 実際に北陸地方でも福井を中心に、冬に水ようかんを食べる風習が一般的なことだそうです。

 その他にも、「福茶」といって湯呑みに福豆と梅干しを入れたものにお茶をそそいで飲むという習慣や、 まちなかには「だるま」を売る屋台が出ていたりと、えどさきまちなかの節分は何かと賑やかです。

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